icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina39巻10号

2002年10月発行

文献概要

今月の主題 一般医も診なければならないB型・C型肝炎 B型・C型肝炎患者への教育

ALT正常者・上昇者,おのおのどのように指導するか

著者: 原田英治1 福井秀雄1 田中晃久1

所属機関: 1国立療養所東京病院消化器科

ページ範囲:P.1730 - P.1734

文献購入ページに移動
ポイント
 C型慢性肝炎は自覚症状は軽いが,自然経過では寛解することはなく,長い期間をかけて肝硬変へと進行する.
 ALTが正常であれば,肝病変は軽微であり,肝障害の出現が起こらないかをとらえる意味での経過観察でよい.
 B型肝炎ウイルスキャリアの9割は,自然経過で無症候性から肝炎期を経て再び無症候性となり,臨床的治癒に至る.
 患者がどの病期かを説明し,経過をみて,6ヵ月〜1年以上,HBe抗原からHBe抗体への転換がみられないものや,HBe抗体にもかかわらずALTの異常高値,HBV-DNAの増加が続く例には,抗ウイルス薬の治療が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら