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今月の主題 一般医も診なければならないB型・C型肝炎 B型・C型肝炎患者への教育
ALT正常者・上昇者,おのおのどのように指導するか
著者: 原田英治1 福井秀雄1 田中晃久1
所属機関: 1国立療養所東京病院消化器科
ページ範囲:P.1730 - P.1734
文献購入ページに移動C型慢性肝炎は自覚症状は軽いが,自然経過では寛解することはなく,長い期間をかけて肝硬変へと進行する.
ALTが正常であれば,肝病変は軽微であり,肝障害の出現が起こらないかをとらえる意味での経過観察でよい.
B型肝炎ウイルスキャリアの9割は,自然経過で無症候性から肝炎期を経て再び無症候性となり,臨床的治癒に至る.
患者がどの病期かを説明し,経過をみて,6ヵ月〜1年以上,HBe抗原からHBe抗体への転換がみられないものや,HBe抗体にもかかわらずALTの異常高値,HBV-DNAの増加が続く例には,抗ウイルス薬の治療が必要である.
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