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今月の主題 一般医も診なければならないB型・C型肝炎 その他,B型・C型肝炎で一般医も知っておくべき知識
HBVキャリアへのステロイド・免疫抑制剤投与は要注意
著者: 三浦英明1 山田春木1
所属機関: 1社会保険中央総合病院内科
ページ範囲:P.1758 - P.1761
文献購入ページに移動肝機能正常のHBVキャリアへ抗癌剤や免疫抑制剤を投与した後に,時として致死的な重症肝炎が惹起されることがあるが,これはHBVの再活性化(reactivation)が原因である.
reactivationの機序は,抗癌剤や免疫抑制剤によってHBV感染肝細胞が拡大した後に,薬剤の中止により再活性化したCTL(細胞傷害性Tリンパ球)がこの感染肝細胞を広範に破壊することによると考えられている.
HBVのreactivationに対しては,ラミブジンにより良好な治療成績が得られている.
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