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増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 循環器薬
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ニューロタン,ブロプレス,ディオバン)
著者: 中田智明1 島本和明1
所属機関: 1札幌医科大学医学部第2内科
ページ範囲:P.27 - P.29
文献購入ページに移動強力な昇圧性生理活性物質であるアンジオテンシン(AT)IIの1型受容体を特異的に拮抗阻害する高血圧治療薬である.本薬剤は高い忍容性,安全性が認められ,主な内外の高血圧ガイドライン―1997年米国合同委員会第6次報告,1999年世界保健機構/国際高血圧学会,2000年日本高血圧学会1~3),ほか―で第一選択の降圧薬ないしACE阻害薬に準じた位置付けである.ATII受容体拮抗薬はその降圧作用に加え,心・腎臓器保護作用が臨床レベルでも実証され始め4~6),心不全,蛋白尿,糖尿病の合併例やこれら病態でACE阻害薬不適応例では特に積極的な適応がある.ただし,わが国における保険適用は今のところ高血圧症のみである.
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