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文献概要
増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 循環器薬
交感神経中枢抑制薬(カタプレス,アルドメット)
著者: 津田和志1 西尾一郎1
所属機関: 1和歌山県立医科大学循環器内科
ページ範囲:P.38 - P.40
文献購入ページに移動 α受容体の中枢内分布は,ノルアドレナリン(noradrenaline:NA)ならびにアドレナリン(adrenaline:Ad)含有神経終末の局在とほぼ一致し,特に延髄孤束核,尾側腹外側核,吻側腹外側核が血圧調節に重要とされている.
α受容体はα1受容体,α2受容体に大別され,α1受容体は後シナプス(postsynaptic site)に,α2受容体は前シナプス(presynaptic site)ならびに後シナプスに存在する1).後シナプスα2受容体刺激はニューロンの興奮性を低下させ,遠心性交感神経活性を減少させることにより降圧的に作用する.一方,交感神経終末部の前シナプスα2受容体は神経終末からのノルアドレナリンの遊離に対して抑制的に作用するが2〜4),血圧調節にどのように関与しているかについては,さらに検討を要する.
α受容体はα1受容体,α2受容体に大別され,α1受容体は後シナプス(postsynaptic site)に,α2受容体は前シナプス(presynaptic site)ならびに後シナプスに存在する1).後シナプスα2受容体刺激はニューロンの興奮性を低下させ,遠心性交感神経活性を減少させることにより降圧的に作用する.一方,交感神経終末部の前シナプスα2受容体は神経終末からのノルアドレナリンの遊離に対して抑制的に作用するが2〜4),血圧調節にどのように関与しているかについては,さらに検討を要する.
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