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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 循環器薬

昇圧薬(エホチール,リズミック,メトリジン,ジヒデルゴット)

著者: 濱田昌範1 西尾一郎1

所属機関: 1和歌山県立医科大学循環器内科

ページ範囲:P.41 - P.47

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 エホチール注射液®(塩酸エチレフリン)
 エホチール注射液®(Effortil®injection,一般名:塩酸エチレフリン,etilefrine hydrochloride)は,フェニレフリンのN-アルキル誘導体の薬理作用を研究した結果,開発された薬剤であり,基本的にはαおよびβアドレナリン受容体刺激薬である.アドレナリンと異なりタキフィラキシー現象は認められない.心拍出量および分時拍出量を増大させて血圧を上昇させるが,心拍数は上昇させない.末梢血管抵抗は減弱させるので循環を改善させる.静脈内投与した場合の血中濃度の半減期は2時間である.静注後24時間で78%が腎臓排泄され,残りは便中に排泄される.透析による除去率に関しては資料がない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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