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増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 循環器薬
昇圧薬(エホチール,リズミック,メトリジン,ジヒデルゴット)
著者: 濱田昌範1 西尾一郎1
所属機関: 1和歌山県立医科大学循環器内科
ページ範囲:P.41 - P.47
文献購入ページに移動エホチール注射液®(Effortil®injection,一般名:塩酸エチレフリン,etilefrine hydrochloride)は,フェニレフリンのN-アルキル誘導体の薬理作用を研究した結果,開発された薬剤であり,基本的にはαおよびβアドレナリン受容体刺激薬である.アドレナリンと異なりタキフィラキシー現象は認められない.心拍出量および分時拍出量を増大させて血圧を上昇させるが,心拍数は上昇させない.末梢血管抵抗は減弱させるので循環を改善させる.静脈内投与した場合の血中濃度の半減期は2時間である.静注後24時間で78%が腎臓排泄され,残りは便中に排泄される.透析による除去率に関しては資料がない.
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