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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

column

アスピリン(アセチルサリチル酸)

著者: 上野征夫1

所属機関: 1西村病院

ページ範囲:P.50 - P.50

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 サリチル酸は柳の樹皮に含まれている.ヒポクラテスの時代から,すでに柳の樹皮は医療用に使われていたようである.もっともその頃は,まだポプラの樹皮などと張り合っていた.要するに,“にがさ”を競っていた時代である.
 19世紀になってスコットランドの医師が,湿地に生息する柳なら,湿った空気にさらされると症状が悪化するような病気を負かすかもしれないという理論で,柳の樹皮の抽出物をリウマチの治療に用いることを考えた.そして100年前,アスピリンが合成され,解熱薬や抗リウマチ薬として,なくてはならない薬となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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