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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 循環器薬

Ia群抗不整脈薬(アミサリン,リスモダン,シベノール)

著者: 大田恵子1 大江透1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯学総合研究科循環器内科

ページ範囲:P.68 - P.69

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 Ia群抗不整脈薬はNaチャネル遮断作用が主であるが,一部Kチャネル遮断作用も有するので,活動電位持続時間を延長させる.このIa群薬に共通する重大な副作用は催不整脈作用である.そのなかで特に重要なのは,QT延長に伴う多形性心室頻拍(torsades de pointes:TdP)である(図1).特にQT延長をきたすような薬剤との併用や,低K血症などの電解質異常を有する場合は十分な注意が必要である.また伝導遅延に伴う心室頻拍が起こることがある.これらはそれぞれ不応期の延長・伝導抑制が問題となるため,QTc・QRS幅に注意する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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