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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

column

リンパ節腫脹

著者: 上野征夫1

所属機関: 1西村病院

ページ範囲:P.77 - P.77

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 抗てんかん薬ジフェニルヒダントインほどユニークな副作用をもつ薬はない.その一つに,歯肉肥厚がある.神経内科のレジデントローテーションをしているとき,スタッフがたびたび痙攣を繰り返す患者の口の中をのぞき込み,歯内に肥厚があるのを見て,「薬は飲んでいた」とつぶやいたのを聞き,変な確認の仕方があるものだと思ったことがある.リンパ節腫脹も,またユニークな副作用である.
 症例は17歳の女子高校生.1週間前より頭痛が現れ,次第に激しくなってきた.それでも通学は続けていたが,一度脳のCT写真を撮ってみましょうということになった.驚いたことに右頭頂葉から後頭葉にかけて,大きな4cm×4.5cm大の脳内血腫があった.若い人の脳は柔軟なものである.神経学的には,何の異常もみられない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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