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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 消化器薬

酸中和薬(マーロックス,アルミゲル)

著者: 真丸祐一1 鈴木亮一1

所属機関: 1横浜市立港湾病院消化器内科

ページ範囲:P.86 - P.88

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 水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム(マーロックス®),乾燥水酸化アルミニウムゲル(アルミゲル®)はいずれも代表的な酸中和薬であるが,その主な作用機序としては,制酸作用と胃粘膜保護作用の2つに分けられる.制酸作用としては,マーロックス®懸濁内服用1.2gにより約30mEqのHCL(hydrochloric acid)を中和する作用をもち1),また中和によりペプシノーゲンの活性化を抑制する.胃粘膜保護作用としては,ゲル状になって酸に不溶性のゼラチン様皮膜を形成し,胃粘膜に付着して機械的に胃酸の粘膜を保護する.そのほか内因性プロスタグランジンやNO(nitric oxide)を介さないサイトプロクテクション作用を有するともいわれている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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