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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

column

ワルファリンと健康食品

著者: 橋本洋一郎1

所属機関: 1熊本市立熊本市民病院神経内科

ページ範囲:P.94 - P.94

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 ワルファリン(ワーファリン®)は,血栓・塞栓症の一次予防,二次予防に使われる薬剤である.われわれの領域では,心原性脳塞栓症の二次予防にワルファリンを使うことが多い.心原性脳塞栓症の急性期に,一定の基準のもとにヘパリンの24時間持続点滴を行う.ベッドサイドリハから訓練室リハに移行するためには,ワルファリンコントロールを早く行い,早くヘパリンの持続点滴を終了する必要がある.そのためには早期よりワルファリンを投与開始し,治療域に達した時点でヘパリンを中止する.ワルファリンコントロールの指標は,国際標準であるPT-INRで行う.心原性脳塞栓症では,経食道心エコーを入院から3〜4日以内に行い,心内血栓がなければPT-INRで1.5を超えたあたりでヘパリンを中止するが,心内血栓がある場合には2.0を超えるまではヘパリンを続行し,心内血栓が消失するまで1週間に1回程度の頻度で経食道心エコーを行う.
 ワルファリンは,凝固因子(第II,VII,IX,X因子)とともに抗凝固因子であるプロテインCやSなどの肝臓でのビタミンK依存性の合成を抑制する薬剤である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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