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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用

消化器薬

過敏性腸症候群治療薬(コロネル,ポリフル)

著者: 長沼誠1

所属機関: 1慶應義塾大学病院消化器内科

ページ範囲:P.109 - P.111

文献概要

適応
過敏性腸症候群治療薬であるポリカルボフィルカルシウム(コロネル®,ポリフル®)の適応は「過敏性腸症候群における便通異常(下痢,便秘)および消化器症状」であるが,まず過敏性腸症候群の診断をきちんと行うことが重要である.過敏性腸症候群は腹痛,腹部不快感などの腹部症状に加え,便秘または下痢の便通異常や排便困難・排便切迫などの排便不快感を主訴とし,不安・緊張・ストレスなどの精神的な要素が影響することが多い.下痢が主体の下痢型,便秘が主体の便秘型,これらが交互に出現する交替型に分類される.下痢,腹痛,排便困難のために内科を受診する患者は多く,そのなかで感冒,感染性腸炎,薬剤性腸炎,潰瘍性大腸炎,Crohn病などの他の器質的疾患を除外し,最終的に診断を行う必要がある.過敏性腸症候群の診断基準として最もスタンダードな基準であるRome II診断基準1)を表1に示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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