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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用

消化器薬

炎症性腸疾患治療薬(サラゾピリン,ペンタサ)

著者: 千葉満郎1

所属機関: 1秋田大学医学部第1内科

ページ範囲:P.112 - P.115

文献概要

 サリチルアゾスルファピリジン(サラゾピリン®)は,大腸において,腸内細菌の作用を受けてアゾ結合が解離しスルファピリジンと5-アミノサリチル酸(5-ASA)に分解される.前者は大腸においてほとんど吸収されるが,後者は1/3が大腸から吸収され,残りの2/3が糞便中に排泄される.メサラジン(ペンタサ®)はサラゾピリン®で起こる種々の副作用の原因であるスルファピリジンを除去し,有効成分の5-ASAのみにしたものである.したがって炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎,Crohn病)における両剤の治療効果はほとんど同等であり1),適応などでも両剤に共通点がみられる.両剤ともに5-ASA製剤であり,サラゾピリン®はサルファ剤でもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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