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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 消化器薬

胆汁酸製剤(ウルソ®

著者: 柴田実1

所属機関: 1NTT東日本関東病院消化器内科

ページ範囲:P.130 - P.132

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適応
 ウルソ®(ウルソデオキシコール酸)は1957年に承認された肝・胆・消化機能改善薬であり,わが国で年間約280万人に使用されている.わが国の保険診療における適応は以下のとおりである.
(1)下記疾患における利胆:胆道(胆管・胆嚢)系疾患および胆汁うっ滞を伴う肝疾患
(2)慢性肝疾患における肝機能の改善
(3)下記疾患における消化不良:小腸切除後遺症,炎症性小腸疾患
(4)外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
(5)原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
 海外では,胆石溶解,急速な減量を行った肥満者における胆石予防,原発性胆汁性肝硬変が適応であり,有用性の評価は未定ではあるが肝移植後の肝機能の改善目的に投与されている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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