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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 呼吸器薬

抗コリン薬(アトロベント,テルシガン,フルブロン)

著者: 巽浩一郎1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院加齢呼吸器病態制御学

ページ範囲:P.164 - P.165

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 薬の副作用を考慮するにあたり,抗コリン薬(アトロベント®,テルシガン®,フルブロン®)は(経口ではなく)吸入で使用するため,全身的な副作用は軽微であるのが特徴である.しかし,投与対象となる疾患は慢性閉塞性肺疾患(chronicobstructive pulmonary disease:COPD)が主であり,そのため高齢者が多いことを考慮すると,併存疾患・併用薬剤に留意して吸入抗コリン薬を使用する必要はある.
 吸入抗コリン薬は,日本呼吸器病学会が提唱しているCOPDガイドラインでは第一選択薬になっている.気管支喘息の気道閉塞に対する効果は限られているので,COPDが投与対象の主な疾患になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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