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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 呼吸器薬

ケミカルメディエーター遊離抑制薬(インタール,リザベン)

著者: 平島由香1 中村治1 猪熊茂子2

所属機関: 1都立駒込病院薬剤科 2都立駒込病院アレルギー膠原病科

ページ範囲:P.169 - P.172

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 ケミカルメディエーター遊離抑制薬は,アレルゲンにより感作された肥満細胞からのケミカルメディエーターの遊離抑制によりアレルギー反応を抑制する薬剤である.気管支喘息,アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患に適応があり,抗ヒスタミン薬よりも抗コリン作用による症状(眠気,口渇)が少なく,副作用も軽微なものが多い.
 気管支喘息の予防効果が認められるまでに2~4週間必要であり,急性期症状の改善には無効である.患者指導においては,予防的に使用する薬剤であること,自己判断による服薬中止をしないこと,発作時には適切な対応がとれるように指導する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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