文献詳細
文献概要
増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 代謝・栄養障害薬
HMG-CoA還元酵素阻害薬(メバロチン,リポバス,ローコール,リピトール)
著者: 山田信博1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科
ページ範囲:P.193 - P.197
文献購入ページに移動生体のコレステロールは,食事から吸収されるもの(約30%)と,自ら生合成するもの(約70%)に大別される.HMG-CoA還元酵素阻害薬は,後者の律速酵素である3—ヒドロキシ−3—メチルグルタリル—CoA(HMG-CoA)還元酵素を阻害することによって,肝細胞内のコレステロール含有量を減少させる.肝細胞は細胞内のコレステロール含有量維持のためにLDL受容体を増加させ,LDLの肝への取り込みを増加させて,結果として血中のLDLを低下させる.
掲載誌情報