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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 代謝・栄養障害薬

イコサペント酸エチル(エパデール)

著者: 寺野隆1 齋藤康2

所属機関: 1千葉市立病院内科 2千葉大学大学院医学研究院細胞治療学/第2内科

ページ範囲:P.208 - P.210

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 イコサペント酸エチル(エパデール®)は二重結合を5つもつn−3多価不飽和脂肪酸であるイコサペント酸(eicosapentaenoic acid:EPA)のエチルエステル体である.構造式を図1に示す.
 本剤はイワシの脂から高純度に精製した脂肪酸で,魚脂中に多く含まれ,安全性は高いと考えられる.イコサペント酸エチルを服用すると,EPAとして各種細胞の細胞膜の主にリン脂質に取り込まれる.細胞膜がEPAに富むと,細胞膜の流動性が増し,血小板は凝集しにくくなり,血液粘度が下がり,赤血球は変形しやすくなるなど1),体が抗血栓に傾く.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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