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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

column

チクロピジン(パナルジン®)に関する緊急安全性情報と新聞報道の読み方

著者: 別府宏圀1

所属機関: 1都立北療育医療センター

ページ範囲:P.220 - P.220

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 抗血小板薬,チクロピジン(商品名:パナルジン®他)の投与で,血栓性血小板減少性紫斑病(TTP),顆粒球減少などの副作用による死亡患者が過去1年間で17人に及び,死亡を含む重篤な副作用報告は97人であったと報道されている.
 今年7月24日の新聞報道で注目されるのは,国立循環器病センター名誉総長Y氏の談話で次のような内容が添えられていたことである.毎日新聞によると,同氏は「脳梗塞後の患者100人を放置すれば,1年間で10人程度が再発し,この薬(チクロピジン)を使えば,再発は7人程度に減る.つまり,飲んだ患者100人のうち3人程度が利益を得る.一方,この薬は国内で約100万人が飲んでいると推定され,この1年で死亡を含め,重い副作用は145人.(つまり)副作用で苦しむのは1万人に2人弱となる」と述べたことになっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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