文献詳細
増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
代謝・栄養障害薬
文献概要
ビタミンKは出血を防止する因子として発見されたビタミンで,凝固第II・VII・IX・X因子,プロテインC,オステオカルシンなどの蛋白に存在するグルタミン残基のγカルボキシル化(Gla化)に必須である.ビタミンKには,植物由来のK1(フィロキノン,別名フィトナジオン),動物由来のK2(メナキノン),および人工のK3(メナジオン)が存在する(図1).ビタミンK2には種々の同族体が存在するが,本邦では,K1およびメナキノン−4であるメナテトレノンが薬剤として使用されている(図1).ビタミンK2製剤としては,用量の異なる製剤(グラケー®,ケイツー®)が異なる疾患に対し保険適用となっている.
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