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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

column

服薬による臨床検査値への影響

著者: 河合忠1

所属機関: 1国際臨床病理センター

ページ範囲:P.265 - P.265

文献概要

 病める患者はもとよりのこと,健康な人であっても,さまざまな医薬品や一般薬を服用している.時には,成分不詳の漢方薬,いわゆる健康食品と称する薬物らしきものなどを愛用している人たちがいる.こうした人たちの血液や尿を使用して検査を行う場合には,さまざまな形で臨床検査値に影響が出ることを念頭に入れておきたい.2つの異なった様式で影響が現れる.
 一つは,投薬によって体内の代謝が変わって,その結果として,患者の病気とは直接関係なく,臨床検査値が変化する場合である.この場合は,主治医は服用している薬物の薬理作用を知っていれば,どのような形で臨床検査値に変化が現れるかを予測することができる.こうした事項は副作用として説明書に記載されているので,使い慣れない薬物を処方するときはMRから説明を聞くか,または一度は説明書をよく読んでおく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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