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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 神経・筋疾患薬

抗痴呆薬(アリセプト)

著者: 橋本衛1 森悦朗1

所属機関: 1兵庫県立姫路循環器病センター高齢者脳機能治療室

ページ範囲:P.278 - P.280

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適応
アリセプト®(塩酸ドネペジル)は軽度および中等度のAlzheimer型痴呆に対して,認知機能や行動異常の改善ならびに痴呆症状の進行抑制効果をもつ.1日1回3mgから開始し,1〜2週後に5mgに増量する.重度のAlzheimer型痴呆に適応はなく,またAlzheimer型痴呆の病理そのものの進行を抑制するという成績も得られていない.
現時点では,Alzheimer型痴呆以外の痴呆性疾患に適応はないが,最近,Lewy小体を伴う痴呆や血管性痴呆に対する有効性を確認した研究がいくつか報告されており,将来的に適応拡大される可能性はある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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