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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用

神経・筋疾患薬

抗めまい薬(ドラマミン,イソメニール,メリスロン)

著者: 小宮山純1

所属機関: 1メデカジャパン附属老年医学研究所

ページ範囲:P.294 - P.296

文献概要

 本邦では,めまい急性期に炭酸水素ナトリウム(メイロン®)静注が,慢性期にメシル酸ベタヒスチン(メリスロン®),アデノシン三リン酸二ナトリウム(アデポス®),塩酸ジフェニドール(セファドール®)などが,漠然と使われる機会が多い.しかし,これらの薬物は今日的意味でエビデンスは得られていないばかりか,臨床の現場で有用性を実感することもほとんどない.専門的立場からすると,めまい急性期には前庭抑制薬(抗ヒスタミン薬,ベンゾジアゼピン,抗コリン薬)と制吐薬の点滴治療で十分足りるし,それ以降は疾患に応じた特異的治療を行うことになる1,2).加えて,めまい発作で来院困難な状況,ないし来院に及ばない軽症発作時用に,前庭抑制薬と制吐薬の内服薬を頓服処方する.
 以下,高度の急性めまい発作時の点滴治療薬とそれ以外の内服治療薬について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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