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増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 抗炎症薬・リウマチ性疾患薬
代謝拮抗薬(免疫抑制薬として)(イムラン,ブレディニン,メソトレキセート)
著者: 亀田秀人1 竹内勤1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター第2内科
ページ範囲:P.304 - P.306
文献購入ページに移動1.アザチオプリン:AZP(イムラン®など)
わが国における保険適用は臓器移植における拒絶反応の抑制のみであり,副腎皮質ステロイドや他の免疫抑制薬との併用で用いることとなっている.膠原病はすべて保険適用外であるが,ステロイド抵抗性のさまざまな病態の改善目的でステロイドと併用される.例えば一次性血管炎や全身性エリテマトーデス(SLE)・関節リウマチ(RA)などに伴う二次性血管炎,筋炎,SLEや混合性結合組織病(MCTD)の腎炎・漿膜炎・関節炎・血小板減少症,あるいは筋炎などである1,2)(しかし,これらの疾患や病態に対して,最近ではシクロホスファミドパルス療法やシクロスポリンAが用いられることが多くなっている).通常1mg/kg/dayの単回投与より開始し,効果不十分なら2mg/kg/dayの2分割投与まで増量する.イギリスでの膠原病治療における最大投与量は3mg/kg/dayである.
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