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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 抗炎症薬・リウマチ性疾患薬

金製剤(シオゾール,リドーラ)

著者: 安田正之1

所属機関: 1国立別府病院リウマチ膠原病センター

ページ範囲:P.314 - P.315

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適応
注射金製剤(シオゾール®:金チオリンゴ酸ナトリウム,以下GST),経口金製剤(リドーラ®:オーラノフィン,以下Aur),ともに関節リウマチが適応である.GSTは,抗リウマチ薬のなかでは中等度の薬効をもっており,病初期から中期の中等度の活動性の症例に使用される.Aurの抗リウマチ作用は軽度であるので,病初期の軽症症例に使用されることが多い.
GSTは筋注後,速やかに吸収され,約2時間で血中濃度は最高となる.その後,徐々に低下し,1週間後には半減する.毎週筋注を行うと血中金濃度は徐々に上昇し,6〜8週後にプラトー(平衡状態)に達する.Aur 6mgを経口投与すると,血中金濃度は約2時間後に最高となり,その半減期は17日である.6mg/dayを投与し続けると,血中濃度は徐々に上昇し,約2〜3ヵ月後にプラトーに達する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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