medicina39巻11号

2002年10月発行

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用

抗炎症薬・リウマチ性疾患薬

オキシカム系（モービック，フルカム，ロルカム）

著者： 沢田哲治¹

所属機関： ¹東京大学医学部附属病院アレルギーリウマチ内科

ページ範囲：P.334 - P.336

文献概要

　メロキシカム（モービック^®），アンピロキシカム（フルカム^®），ロルノキシカム（ロルカム^®）は，オキシカム系に属する非ステロイド性抗炎症薬（nonsteroidal antiinflammatory drugs：NSAID）である．オキシカム系NSAIDは一般に半減期が長いが，ロルノキシカムは半減期が短いのが特徴である．一般にNSAIDの副作用で最も問題となるのは，消化器系副作用であるが，アンピロキシカムはプロドラッグ化により，メロキシカムはCOX2選択性により消化器系副作用が軽減されている．