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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

文献概要

column

副作用調査会の頃のこと②

著者: 多賀須幸男1

所属機関: 1多賀須消化器科内科クリニック

ページ範囲:P.336 - P.336

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 副作用調査会では,提出された副作用症例票に基づき審議する.安全性情報に掲載されている症例の概要に比べると遙かに詳しく,関係者の必死な対応の様子が生々しい.配布された資料は手許に残してはいけないことになっていたので記憶に頼るほかないが,想像を絶する多種類の薬剤を併用している事例に委員全員が眉をひそめることがしばしばあった.残念ではるが薬漬けの現実を認めざるを得ない.
 多数の薬剤のうち,どれが被疑薬かを決めるのも調査会の仕事である.時間的な関係などから多少とも疑わしい薬剤はすべて被疑薬としてコンピュータにインプットし,症例数があるレベル以上たまったものは改めて審査をする手堅いシステムになっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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