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増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用 抗炎症薬・リウマチ性疾患薬
痛風発作予防薬(コルヒチン)
著者: 藤森新1
所属機関: 1帝京大学医学部内科
ページ範囲:P.337 - P.339
文献購入ページに移動コルヒチン®(コルヒチン)は痛風発作の予防として,予感期に0.5mg(1錠)使用して発作の進展を防止する.日本医薬品集には痛風発作の寛解に,1日3〜4mg(6〜8錠)を6〜8回に分けて分服すると記載されているが,発作の寛解には非ステロイド抗炎症薬(NSAID)を使用すべきである.尿酸降下薬の開始後に痛風発作を予防する目的で,1日0.5mgを尿酸降下薬に併用してしばらく連用するコルヒチンカバーと呼ばれる使用法もある.その他,保険適用はないがBehçet病,アミロイドーシス,原発性胆汁性肝硬変などの治療にも使われる.
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