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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻11号

2002年10月発行

増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用

血液疾患薬

G-CSF製剤(グラン,ノイトロジン)

著者: 井口豊崇1 木崎昌弘1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.374 - P.376

文献概要

 コロニー形成刺激因子(colony-stimulatingfactor:CSF)は,1966年にBradleyら1)が報告して以来,代表的なものとしてgranulocyte—CSF(G-CSF),granulocyte-macrophage-CSF(GM-CSF),macrophage-CSF(M-CSF),interleukin−3(IL−3)などが同定されているが,市販され,汎用されているのは前二者である.本稿では臨床の現場でしばしば用いられるG-CSF製剤の適応,副作用などについて概説したい.G—CSF製剤は,現在でこそ種々の好中球減少時に手軽に使用できる状態であるが,臨床的に使用可能となったのは,わずか10年前,1991年である.他の造血因子と同様,細胞表面の特定の受容体に接着し,好中球への分化および増殖の促進作用を有する糖蛋白である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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