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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻12号

2002年11月発行

今月の主題 画像でせまる呼吸器疾患

胸部X線像の理解

胸部単純X線像の記述用語

著者: 黒﨑敦子1

所属機関: 1虎の門病院放射線診断科

ページ範囲:P.1832 - P.1838

文献概要

ポイント
胸部単純X線写真1枚は,実に多くの情報を満載している.まず,正常構造から逸脱している構造を浮き彫りにし,その陰影の性状を解析し,病理学的にどういう事態が起こっているのかを類推できれば,自ずと正しい診断に結びつくのである.
肺の基本構造が,肺胞(実質)と間質から成り立っていることを念頭に置いて,陰影が肺胞性陰影か,間質性陰影か,あるいは結節性陰影かを判断し,そしてその病変の空間的・時間的広がりについても考察することが,重要である.
しかし,単純な陰影のパターン認識による読影のみでは,実際には限界がある.これらの陰影は混在することがあるし,片方がもう一方のパターンを覆い隠してしまうこともある.また,既存の疾患によりいわゆる教科書的な陰影を呈するとは限らないからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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