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文献概要
今月の主題 画像でせまる呼吸器疾患 画像でせまる呼吸器疾患 びまん性肺疾患
過敏性肺炎
著者: 稲瀬直彦1 吉澤靖之1
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院歯学総合研究科呼吸器内科
ページ範囲:P.1943 - P.1946
文献購入ページに移動過敏性肺炎は吸入抗原により細気管支および間質に病変をきたすアレルギー性疾患であり,急性型と慢性型に大別される.
急性過敏性肺炎の主な画像所見として,びまん性の小葉中心性粒状影やモザイク状に分布する汎小葉性のスリガラス陰影がある.
慢性過敏性肺炎の画像所見は多彩で,蜂巣肺,牽引性気管支拡張,小葉間隔壁肥厚,限局性スリガラス陰影,濃い浸潤影などが混在するが,陰影の分布として「気管支血管束に沿う」,「中・下肺野のみでなく上肺野にも認める」,「左右差がある」などが特徴的である.
進行した慢性過敏性肺炎においては,蜂巣肺が主体となり,特発性肺線維症(IPF)や非特異性間質性肺炎(NSIP)と区別が困難な画像所見を呈する場合がある.
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