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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻13号

2002年12月発行

文献概要

今月の主題 内科臨床における“こころ”と“からだ” 年代別の心身医療

老年期の“こころ”と“からだ”

著者: 黒田直明1 柏瀬宏隆2

所属機関: 1筑波大学大学院人間総合研究科社会環境医学専攻 2長谷川病院

ページ範囲:P.2072 - P.2074

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ポイント
狭義の心身症が老年期になって初発することは稀である(以前からの再燃・再発が多い).
糖尿病,虚血性心疾患,脳卒中などの身体疾患はうつ病を合併しやすい.逆にうつ病患者は心筋梗塞や糖尿病に罹患しやすい.
特に脳卒中後うつ病,また警告うつ病に注意する.
身体愁訴が執拗な老年期患者に対しては,訴えを傾聴し受容的に接する,心理的な不平・不満がないかを尋ねてみる,うつ病の可能性も考えて精神症状も尋ねてみる.
老年期患者には心→身療法(psychosomatic therapy)と身→心療法(somatopsychic therapy)との両方が有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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