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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻2号

2002年02月発行

文献概要

新薬情報・19

リツキシマブ(リツキサン®)注10mg/ml

著者: 越前宏俊1

所属機関: 1明治薬科大学薬物治療学

ページ範囲:P.374 - P.376

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適応■低悪性度または濾胞性非Hodgkinリンパ腫とマントル細胞リンパ腫で腫瘍細胞にCD20抗原が陽性な患者.CD20抗原は免疫組織染色またはフローサイトメトリー法などで確認する.米国の適応では,現時点では再発性または標準的化学療法に抵抗性の上記疾患の制限があるが,日本の添付文書では,特にこのような制限は外されている.
用法・用量■成人に1回量375mg/m2を1週間間隔で,4回(4週間)点滴静注で投与する.ただし,投与中のアナフィラキシー様反応を回避するため,特に初回投与時には,最初の1時間は25mg/hrの投与速度で開始し,副作用がなければ次の1時間を100mg/hrで投与し,最終的に200mg/hrに増加する.注射剤型としては,10mg/mlの注射液として10ml(1瓶10Omg含有)と50ml(1瓶500mg含有)の製剤が利用できる.また,薬物は,いずれの剤型も用時に生理食塩水または5%ブドウ糖注射液で10倍に希釈して使用する.溶解後の安定性は高く,2〜8℃で24時間,その後室温で48時間保存しても安定である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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