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今月の主題 わかりやすいゲノム・再生医療の基礎・現状・展望 ゲノム医療の現状
糖尿病の遺伝素因とその遺伝子診断—遺伝情報から発症リスクをどこまで予測できるか
著者: 北里博仁12 原一雄12 野田光彦2 門脇孝1
所属機関: 1東京大学医学部糖尿病・代謝内科 2朝日生命糖尿病研究所
ページ範囲:P.424 - P.428
文献購入ページに移動▶糖尿病遺伝因子の一つは,疾患因子としての効果が強く保因者はほぼ罹患する単遺伝子異常によるものであるが,こうした遺伝子異常による糖尿病は糖尿病全体の数%を占めるに週ぎない.もう一つは,疾患因子としては効果が弱いが,糖尿病の運伝因子として頻度が高く非発症者にも存在する疾患感受性遺伝子で,その主な原因は1塩基多型(single nucleotide polymorphism:SNP)と考えられている.今後,個々人の遺伝子多型情報を蓄積し,大半の2型糖尿病に対する運伝素因を解明することが非常に重要である.
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