文献詳細
今月の主題 腸疾患診療のノウハウ
診断のための検査法
文献概要
炎症性腸疾患の診断は,病歴・理学所見・病原微生物の検出・腸管の画像診断・腸管粘膜の病理診断・病態の時間経過による変化,治療に対する反応などにより総合的になされる.その内容は以下のように分類され,各診断のための検査ごとに,専門医へのコンサルトのタイミングが考えられる.分類には,「診断の目的による分類」と「検査方法による分類」があり,「診断の目的による分類」は,①疾患の鑑別診断,②腸炎の活動度診断,③治療の効果診断,④colitic cancer surveillance(長期経過の腸炎に合併する癌の検索),に分けられる.
コンサルトにあたり,まず臨床経過を詳細・簡潔に述べ,検査をどの目的で行っているかわかるように検査内容(観察・所見の取り方・記録写真の撮り方)を告げることが必要である.「発症からの経過・症状・腹部理学所見・全身状態」の詳細な分析は,どのレベルの医師にとっても欠かせない腸炎の診断方法である.
コンサルトにあたり,まず臨床経過を詳細・簡潔に述べ,検査をどの目的で行っているかわかるように検査内容(観察・所見の取り方・記録写真の撮り方)を告げることが必要である.「発症からの経過・症状・腹部理学所見・全身状態」の詳細な分析は,どのレベルの医師にとっても欠かせない腸炎の診断方法である.
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