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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻5号

2002年05月発行

今月の主題 腸疾患診療のノウハウ

鑑別すべき重要な疾患

偽膜性腸炎

著者: 金城福則1 豊見山良作1 川根真理子1

所属機関: 1琉球大学医学部附属病院光学医療診療部(第1内科)

ページ範囲:P.856 - P.857

文献概要

ポイント
 抗菌薬の投与後,下痢や発熱,腹痛,腹部膨満などの症状がみられ,白血球増多がみられたら偽膜性腸炎を疑う.診断が遅れると死に至ることもあり,注意を要する.
 直腸中心の内視鏡検査で迅速に診断が可能である.また,ほとんどの症例で前処置は不要である.
 原因となった抗菌薬の中止や,メトロニダソール,バンコマイシンなどの内服で多くは治癒する.止痢薬・抗コリン薬などの腸管蠕動抑制薬は,中毒性巨大結腸症を誘発することもあり,控える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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