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文献概要
プライマリケアにおけるShared Care—尿失禁患者のマネジメント・11
高齢尿失禁患者の退院調整—ケアマネジャーの立場から
著者: 山脇みつ子1
所属機関: 1公立甲賀病院居宅介護支援事務所
ページ範囲:P.1422 - P.1424
文献購入ページに移動 今日,少子・超高齢化社会を迎え家族介護力が低下し,社会的入院の増加が問題視されている.2000年4月からスタートした介護保険は,おおむね順調に利用されているが,入院中からの退院調整は必ずしもうまく行われていないように感じられる.
障害をもった患者が,退院後も住み慣れた地域で安心して在宅で暮らすには,入院中から退院後の生活を想定した早期退院調整が不可欠である.介護保険導入以来,退院した患者が利用するサービスは,介護保険と医療保険の両方にまたがり,多様化し複雑になった.しかし,送り出す医療現場は,入院患者の検査や処置などの業務に追われ,退院後の生活にまで目が向かない(向ける余裕がない)のが現実である.そのため退院調整が不十分になり,サポートがないまま退院したり,退院できる患者が施設への入所待ちになり,結果的にベッドの回転も悪くなるという悪循環に陥っている.
障害をもった患者が,退院後も住み慣れた地域で安心して在宅で暮らすには,入院中から退院後の生活を想定した早期退院調整が不可欠である.介護保険導入以来,退院した患者が利用するサービスは,介護保険と医療保険の両方にまたがり,多様化し複雑になった.しかし,送り出す医療現場は,入院患者の検査や処置などの業務に追われ,退院後の生活にまで目が向かない(向ける余裕がない)のが現実である.そのため退院調整が不十分になり,サポートがないまま退院したり,退院できる患者が施設への入所待ちになり,結果的にベッドの回転も悪くなるという悪循環に陥っている.
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