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文献詳細

雑誌文献

medicina39巻9号

2002年09月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な血管疾患診療の知識 慢性血管疾患の診療

閉塞性動脈硬化症(ASO)

著者: 木村壮介1

所属機関: 1国立国際医療センター心臓血管外科

ページ範囲:P.1547 - P.1549

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ポイント
 動脈硬化に起因する動脈の狭窄または拡張性病変は,冠動脈,弓部大動脈分岐部,腹部大動脈(下部),大腿動脈の4カ所に発症しやすい.これらの部位に好発する疾患群の一つとしてASOを捉える必要がある.
 間歇性跛行の病態を患者によく説明し,正確な重症度の判定をする.状況によっては一緒に歩くことも必要.また,他の疾患のため安静,運動制限を強いられている症例では,間歇性跛行で重症度を判定することはできない.
 ABPI(ankle-brachial pressure index)の測定は,brachial arteryが大動脈の血圧を反映しているという前提で意味がある.上肢の左右差がないこと,安定状態の血圧であることを確認のうえ,計測する.
 カテーテル治療,バイパス手術は,医学的な適応に加え,患者本人の期待している日常生活活動,合併疾患による制限などを加味して判断する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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