icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina39巻9号

2002年09月発行

演習 腹部救急の画像診断・3

下腹部痛・嘔気で入院した81歳女性

著者: 井原信麿1 八代直文1 葛西猛2 山田成寿3

所属機関: 1亀田総合病院放射線科 2亀田総合病院救命救急科 3亀田総合病院外科

ページ範囲:P.1588 - P.1593

文献概要

Case
 症例:81歳,女性.
 主訴:下腹部痛.
 現病歴:20年前および6ヵ月前に子宮脱で開腹手術の既往がある.2日前より下腹部痛・嘔気が出現し,近医に入院した.イレウスの診断で治療されたが症状が増悪,また腹部エコーで腹水が認められたため当院に転院となった.
 身体所見:意識JCS II-10,体温38.7℃,血圧85/60mmHg,脈拍103/min.腹部には筋性防御とBlumberg兆候があり,右下腹部に限局した腫瘤と著明な圧痛を認めた.
 検査所見:白血球数11,900/μl↑,尿素窒素33mg/dl↑,クレアチニン1.5mg/dl↑,CRP 13-95mg/dl↑.
 画像所見:受診当日の造影CT後の腹部単純X線写真(臥位正面像,図1a),および造影腹部・骨盤CT(図1b,c)を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら