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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻1号

1967年01月発行

第一線の立場

結核患者連絡票は誰のもの

著者: 藤田豊治1

所属機関: 1大阪証券・健保診療所

ページ範囲:P.77 - P.77

文献概要

 保健所から送付される連絡票に返信用封筒,切手が同封されていないことがかなりある。私個人についても兵庫県について2件(二つの保健所),大阪府について1件あつたことを記憶しているが,連絡票は保健活動の資料蒐集のために発行されているものなら返信に関する費用は保健所側がいつさい負担すべきであると思う。
 伝染病発生に関する届出については医師としての必然的な道義的責任を感じるし,もちろん,法律的にも規定されているのであるが,患者連絡票については当該患者の医療および事後管理がどのように行なわれているかを知るための調査であり,それは保健所の仕事であつて,医療担当者に票の記載を義務づける力は何もないはずである。返信に関する時間的・経済的負担をかけない心がけのほかに「よろしく頼みます」という謙譲な気持ちがあつて当然のことと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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