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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻1号

1967年01月発行

文献概要

器械の使い方

即乾性副子材料

著者: 原武郎1

所属機関: 1九州労災病院・リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.106 - P.108

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副子およびその条件
 副子(splint)とは身体各部分に応用され,治療のためにある肢位に固定,支持し,機能的に補助を行なう簡単な装具ということができる。その適応として,局所の安静,変形の予防,ならびに矯正がおもなものであり,先天性の斜頸,手指の変形,内反足の変形矯正,骨折捻挫の固定,扁平足の足板,神経筋疾患の場合の尖足予防や手指の拘縮予防など,整形外科の治療のほかにも内科的疾患などにも広く応用される。さらに機能の回復が望めない場合,残存機能や代償機能などをうまく利用して日常生活に役だたせる装置,たとえば中枢および末梢神経麻痺の場合の機能的な手副子(Hand splint)などのごとく最近リハビリテーション医療で重視される治療手段となつてきた。したがつて,一時的な治療手段であるのみならず,一種の補助具として長期間使用する必要も出てきたわけである。現在使用されている副子の材質としては焼石膏(ギプス),軽金属(ジュラルミン,アルミニューム),鋼線,金網,皮革,木,紙,セルロイド,プラスチックなどがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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