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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻10号

1967年10月発行

文献概要

造影剤の選び方

血管造影剤のえらび方

著者: 橋本義雄1 榊原文作1

所属機関: 1名大外科

ページ範囲:P.1442 - P.1444

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造影剤の概略
 血管撮影法が,臨床に用いられるようになつてから,30年あまりの間に,血管造影剤の面でも非常に進歩して,数多くの製剤がつくられてきたが,現在われわれが,日常実際に使用しているのは,コンレイ(60%),アンギォコンレイ(80%)およびウログラフィン(60%と80%)であつて,これらのものは,血管撮影の目的である造影力の面でも,またそのさいに考慮しなければならぬ副作用についても,それ以前のものと比較して,はるかにすぐれたものである。
 これらの成分などを,表1にかかげるが,ウログラフィンは,わが国では1954年以来,広く使用され,その優秀性・安全性などについては,十分な実績がある。コンレイとアンギオコンレイとは,1965年から用いられるようになつた新造影剤であつて,従来のものに比して,いろいろすぐれた性質をもつている。表2に見られるようにいずれも1分子中に,ヨウソ3原子を含む有機化.合物であつて,側鎖や塩基に差のある近縁の物質である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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