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EDITORIAL
薬効と薬害
著者: 砂原茂一1
所属機関: 1国療東京病院
ページ範囲:P.1452 - P.1452
文献購入ページに移動 近年日本におけるカンフル誘導体研究の歴史をかえりみただけでも,薬効の評価はどれほどおとし穴にみちたものであるかは明らかである。薬効の研究はいうまでもなく厳正な薬理学的研究から出発すべきものであるが,いささか乱暴なもののいい方がゆるされるなら鼻くそでも何でも人間ことに患者に効果があることがまぎれのない方法で証明されさえすればそれでいいともいえる。ただ鼻くそにまず手をつけたのでは成功率がきわめて小さく能率が悪いというだけの話である。
薬効の評価については臨床試験が最大の関門であることを正しく認識してここに医学の叡智とエネルギーとそして資本を投入しなくてはならない。
薬効の評価については臨床試験が最大の関門であることを正しく認識してここに医学の叡智とエネルギーとそして資本を投入しなくてはならない。
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