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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻10号

1967年10月発行

文献概要

EDITORIAL

薬効と薬害

著者: 砂原茂一1

所属機関: 1国療東京病院

ページ範囲:P.1452 - P.1452

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 近年日本におけるカンフル誘導体研究の歴史をかえりみただけでも,薬効の評価はどれほどおとし穴にみちたものであるかは明らかである。薬効の研究はいうまでもなく厳正な薬理学的研究から出発すべきものであるが,いささか乱暴なもののいい方がゆるされるなら鼻くそでも何でも人間ことに患者に効果があることがまぎれのない方法で証明されさえすればそれでいいともいえる。ただ鼻くそにまず手をつけたのでは成功率がきわめて小さく能率が悪いというだけの話である。
 薬効の評価については臨床試験が最大の関門であることを正しく認識してここに医学の叡智とエネルギーとそして資本を投入しなくてはならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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