icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina4巻11号

1967年11月発行

文献概要

グラフ

血栓性血小板減少性紫斑病

著者: 寺田秀夫1

所属機関: 1聖路加国際病院・内科

ページ範囲:P.1542 - P.1543

文献購入ページに移動
 本症は1925年Moschcowitzがはじめて報告して以来,現在まで世界で約260例,わが国では20例近くの報告があるが,その本態はなお不明で毒物,薬剤過敏症などが病因としてあげられ,近年は自己免疫疾患や膠原病として取り扱う学者も多く,組織学的には末端細動脈や毛細管に広汎な硝子様血栓がみられ,臨床的には,血小板減少性紫斑病,溶血性貧血,多様な精神症状,発熱,腎障害などを主徴とし,早ければ数週間,大部分は3カ月以内に死亡する比較的まれな疾患である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?