icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina4巻11号

1967年11月発行

グラフ

血液化学検査用キット

著者: 林康之1

所属機関: 1順大・臨床病理

ページ範囲:P.1545 - P.1550

文献概要

 各種の化学検査用キットは試薬調製の手間を省略し,それだけ検査技師の作業能率を高める目的で利用されている。オートアナライザーやロボットケミストなどによる臨床化学分折の機械化は最近の流行であるが,機械化するほどの検体数がなく,かといつて半定量的簡易法では臨床的要請に応えられないという場合に市販キットの利用価値は高い。もともと市販キットはある分析種目の術式を決め,それに必要とする試薬すべてを秤量調製しまとめたものであつて,従来どおりの定量性を維持し,かつ技師の負担を軽減できる利点がある。しかし一方では,試薬の純度,品質の良否,安定性などについてまつたくメーカー側の品質管理に依存し,メーカーにより同一検査種目であつても試薬や術式が異なるという欠点はある。この点盲目的にキットを信頼するようなことがあつてはならないし,アール血清その他による成績のチェックはたいせつである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら