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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻11号

1967年11月発行

文献概要

診断のポイント

新生児黄疸

著者: 合瀬徹1

所属機関: 1淀川キリスト教病院医務部

ページ範囲:P.1576 - P.1578

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重症黄疸は脳性麻痺の原因になる
 最近新生児黄疸についての関心が急速に高まつたおもな理由としてつぎのことがあげられる。
1)新生児期特に生後1週間以内における重症黄疸(新生児高ビリルビン血症)は核黄疸の成因となり,かつ脳性麻痺の原因となることが明らかに証明されている。2)しかも,このような新生児高ビ血症がおもに母子間の血液型不適合(ABO,Rh etc.)および未熟児その他の原因によってこんにち,以前われわれが思つていたほどまれでなく,身近かにかなりの数発生している事実(推定では全出生児中1/200の率で交換輸血を必要とする高ビ血症児がみられる)。3)新生児高ビ血症はいわゆる生理的黄疸とは明らかに区別され,しかも核黄疸,ひいては脳性麻痺の予防が交換輸血という有効かつ簡便な手技でこんにちすでに確立されている等々。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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