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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻11号

1967年11月発行

文献概要

治療のポイント

甲状腺剤

著者: 鳥飼龍生1

所属機関: 1東北大・内科

ページ範囲:P.1582 - P.1583

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 現在臨床的に使用されている甲状腺剤のおもなものは,thyroxine,triiodothyronineおよび乾燥甲状腺末である。これらは,主として甲状腺機能低下症の補充療法に用いられ,きわめてすぐれた効果を発揮する。そのほかに本剤は,下垂体からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑制するので、単純性甲状腺腫や橋本氏病のごとく,TSHの過剰分泌により甲状腺が代償性に腫大している場合に対して,それを縮小させる目的で使用される。
 本文では,紙数の関係もあるので,甲状腺機能低下症,すなわち粘液水腫およびクレチン病にかぎつて,その治療の実際について述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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