文献詳細
文献概要
1967年ノーベル医学・生理学賞
視覚生理学発展の基礎を築いた三博士
著者: 冨田恒男1
所属機関: 1慶大・生理
ページ範囲:P.1606 - P.1607
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ものを見るという作業は,まず網膜にある視物質が光を受容することから始まる。視物質は,受容した光エネルギーを電気的エネルギーに変える。網膜で受けとつた情報は,この電気的エネルギーが視細胞内を流れ,視細胞の先端にある双極細胞へ到達し,さらに神経節細胞に達することによつて中枢に運ばれる。
ものを見るという作業は,まず網膜にある視物質が光を受容することから始まる。視物質は,受容した光エネルギーを電気的エネルギーに変える。網膜で受けとつた情報は,この電気的エネルギーが視細胞内を流れ,視細胞の先端にある双極細胞へ到達し,さらに神経節細胞に達することによつて中枢に運ばれる。
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