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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻11号

1967年11月発行

心電図講座・11

狭心痛—異型狭心症

著者: 難波和1 藤垣元2

所属機関: 1阪大・西川内科 2大阪成人病センター循環器科

ページ範囲:P.1621 - P.1627

文献概要

 狭心症の発作時には,心電図にST降下をみるのがふつうであるが,逆にSTが著明に上昇するものがある。ST上昇の形状は,急性心筋硬塞発作時のST上昇とよく似ており,一見硬塞発作を疑わせるが,狭心痛が治るとともに消失し,異常Qも生じない。このような一過性のST上昇を示すものは,従来の狭心症と異なつているという意味から,異型狭心症variant formof angina pectorisと名づけられている。その診断の要点,心電図所見の特徴などにつき解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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