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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻12号

1967年12月発行

文献概要

グラフ

Pancreozymin secretin試験

著者: 内藤聖二1 馬原敬二2

所属機関: 1順大第二内科 2順大内科大学院

ページ範囲:P.1697 - P.1702

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 膵外分泌機能検査は歴史的にみると古くから血中および尿中のAmylase測定を中心に行なわれてきたが,現在他の消化器疾患の機能検査に比べ,たち遅れを否定できない。今日膵臓の生理および病態について得られた種々の知見をもとに各種の膵機能検査が報告されているが,とりわけ消化管ホルモンであるpancreozyminとsecretinの膵外分泌刺激作用を応用したpancreozymin-secretin試験はもつともすぐれた検査法である。周知のごとく,secretinは1902年Baylissらにより発見され,現在その構造式はもちろん合成も報じられており,膵液量,重炭酸塩の分泌を促進する生理作用をもっ。pancreozyminは1943年Harperらによりその発見が報告されたが,現在Cholecystokininとの異同が問題とされまだ構造式も判明しておらず,その生理作用は膵酵素の分泌刺激,胆嚢収縮作用,腸管運動刺激等が考えられている。臨床的に消化管ホルモンが用いられたのは1942年Langerlof1)らに端を発し,Dreilingらによつて確立されたsecretin試験が最初である。pancreozyminをsecretin試験に併用したのは発見者であるHarper2)らであり,彼らヨーロッパ学派はsecretin投与後にpancreozynminを用いる方法,secretin-pancreozymin試験を提唱した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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