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特集 病歴 専門医の病歴
限局性肝膿瘍
著者: 三辺謙1
所属機関: 1慶大内科
ページ範囲:P.1720 - P.1721
文献購入ページに移動症例 F. A. 52歳女
主訴 右季肋部痛,微熱
昭和38年ごろから左胸痛を訴え,某病院で心電図上冠性T,心室性期外収縮があつて狭心症といわれ,冠拡張剤をつづけて服用している。同じころからときおり,1年に2〜3回右季肋部痛があつたが,昭和40年9月からは月に1回くらいの頻度で疝痛発作が起こるようになり,胆嚢造影法で胆嚢内結石が発見され,翌年3月38℃の発熱をみるようになり,一時CM投与で下熱した。同年5月末からふたたび発熱と右季肋部痛をきたしたので,7月中旬に上記病院で胆石2個を摘出したが,心臓のことがあるので胆嚢剔除術は行なわず,切開術のみを行なつたという。その後一時経過良好であつたが,9月からふたたび38.5℃に達する発熱をくりかえすようになり,右季肋部痛も現われた。以来自宅療養をつづけていたが軽度の発熱が持続するので,42年5月われわれの外来を訪れ,入院するにいたつた。食欲,睡眠は良好。
主訴 右季肋部痛,微熱
昭和38年ごろから左胸痛を訴え,某病院で心電図上冠性T,心室性期外収縮があつて狭心症といわれ,冠拡張剤をつづけて服用している。同じころからときおり,1年に2〜3回右季肋部痛があつたが,昭和40年9月からは月に1回くらいの頻度で疝痛発作が起こるようになり,胆嚢造影法で胆嚢内結石が発見され,翌年3月38℃の発熱をみるようになり,一時CM投与で下熱した。同年5月末からふたたび発熱と右季肋部痛をきたしたので,7月中旬に上記病院で胆石2個を摘出したが,心臓のことがあるので胆嚢剔除術は行なわず,切開術のみを行なつたという。その後一時経過良好であつたが,9月からふたたび38.5℃に達する発熱をくりかえすようになり,右季肋部痛も現われた。以来自宅療養をつづけていたが軽度の発熱が持続するので,42年5月われわれの外来を訪れ,入院するにいたつた。食欲,睡眠は良好。
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